【阪神】金本監督、骨折・糸井の「野性パワー」に賭ける
スポーツ報知

阪神・金本知憲監督(50)は23日、打倒・広島へ、糸井嘉男外野手(37)の「放し飼い」を決断した。24日からの甲子園3連戦で3連敗すれば自力Vが消滅する。右足腓骨(ひこつ)骨折から復帰した4番打者について「もう放っておくしかない。本当に。自由にやりなさい」と、人間離れした野性パワーに期待した。
糸井は患部の骨が完全にはひっついていないが、1軍復帰後の2試合で2発を含む8打数4安打5打点。それ以上に指揮官を仰天させたのが、22日のDeNA戦(横浜)の1回2死一、三塁の一塁走者で、ノーサインのスチール(結果はアウト)を仕掛けたこと。「びっくりするけどな。えーっと思ったもん」と、戸惑いながら、心意気は高く評価した。
広島には今季3勝8敗。直接対決は残り14試合で、10ゲーム差。「野手の力がすごい。脂が乗りきっている。旬の選手も多い」とリーグ3連覇へ走る古巣の力を認めた上で、「直接対決でたたく? そらそうですよ。」ときっぱり。その先頭に立つのは「チームがどこであれ1試合1試合やるだけ」と短く決意を語った糸井しかない。(島尾 浩一郎)