【ロッテ】井口監督“怒ロー”長時間ゲーム3度リードも勝ちきれず

スポーツ報知
12回1死一、三塁、松田の二飛で三塁走者・川島が同点の生還

◆ソフトバンク10―10ロッテ=延長12回規定により引き分け=(24日・京セラドーム大阪)

 今季両リーグ最長、延長ではパ・リーグ史上3番目となる5時間45分の長時間ゲームはドローに終わった。ロッテ・井口監督は「ミスが多過ぎる。話にならない。こんなことしていたら勝てない」と怒りに満ちた表情で吐き捨てた。

 勝ち切れなかった。先発・石川が右肩の蓄積疲労のため、大事を取って2回2失点で緊急降板した。苦境をはねのけようと打線は奮起。3―5で迎えた6回には4長短打に四死球も絡めて4点を奪い逆転したが、7回に4番手の大谷が牧原に同点2ランを被弾。延長11回にも平沢の2点適時打で勝ち越しに成功し決着がついたかと思われたが、守護神・内が2失点で3戦連続のセーブ失敗となった。

 最後は12回に井上の18号ソロで3度目のリードを奪ったが、落とし穴が待っていた。10―9の場面で高卒4年目右腕の岩下がプロ初登板。1死一、三塁から松田の打球は二塁手と右翼手の間に上がった。二塁手・中村が背走して捕球したが、体勢が悪くタッチアップで三塁走者が生還。ロッテファンからは大きなため息が漏れた。

 右翼手の加藤は「後ろから(自分が)行かないといけなかった」と悔やんだ。試合は今季最長だったが、冒頭の指揮官の囲み取材は今季最短の13秒…。ミスがなければ確実に勝てただけに大きな疲労感だけが残った。(長井 毅)

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