【日本ハム】中田、先制犠飛「最低限の仕事はできたかな」7戦連続安打で連敗も止めた

スポーツ報知
4回2死一塁、中前安打の中田(カメラ・池内 雅彦)

◆日本ハム13―2オリックス(27日・札幌ドーム)

 日本ハムの中田翔内野手(29)が、27日のオリックス戦(札幌D)で初回に先制の中犠飛を放つなど、チームを連敗ストップに導いた。4回には7試合連続となる中前打。痛みを抱える左肘を考慮し、6回にベンチに退いたものの、主将の一打に呼応するように打線は13安打、13得点と奮起。ロッテへのトレードが決まり、試合前にナインに別れのあいさつをした岡大海外野手(27)へ、惜別の白星にもなった。

 中田がバットで主導権を引き寄せた。初回無死満塁の好機。初球のスライダーを見逃した後、ファーストストライクの低めの直球をすくい上げた。中堅定位置からやや浅めの飛球も、三塁走者・西川が快足を飛ばし、本塁生還。「無死満塁だったから、何としても点が取りたかった。最低限の仕事はできたかな」。連敗中のチームを救い、先発・上沢の2桁勝利を援護する大きな1点だった。

 試合前、ロッテへのトレードが26日に発表された岡がナインにあいさつに訪れた。2016年には日本一を成し遂げた戦友。プロである以上、シーズン途中の移籍は当たり前のことだが、「僕ら選手側としては、もちろん悲しいです。でも、これも大海のためになると思う」。あいさつの最後にはこらえきれず涙を流した後輩を、ナインと一緒に「泣くなよ(笑い)」といじって明るく送り出した。

 球宴で左肘に受けた死球の影響はまだある。エルボーガードを着用し、出場を続けるが、4回には7試合連続となる中前打をはじき返した。痛みをかかえながらも、試合に出れば責任を果たすのが主将の仕事だ。

 大量リードがついたため、6回の第4打席で代打を送られ、お役ご免。試合後、「(左肘は)これから良くなっていくと思います」と回復傾向を強調した。28日は2年目の堀が今季初先発する。「少しでも堀をのびのびと投げさせてあげられるようにね」。背番号6のバットで、期待の左腕にプロ初白星をプレゼントする。(秦 雄太郎)

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