【日本ハム】近藤、打って走って捕った!チーム全3打点

スポーツ報知
2回2死満塁、中前適時打を放った近藤(カメラ・池内 雅彦)

◆日本ハム3―0オリックス(28日・札幌ドーム)

 日本ハムの近藤健介外野手(24)がチームの全3得点をたたき出した。オリックス戦(札幌D)に「3番・左翼」で先発。初回に先制の左犠飛を放つと、2回には中前適時打、4回の第3打席では二ゴロで走者をかえすなどして3打点。8回の守備ではレフトファウルフライをフェンスに激突しながら好捕する超美技で、攻守で存在感を見せた。3―0の9回から登板した浦野博司(29)が3人で試合を締め、プロ初セーブを挙げた。

 近藤が打って、走って、捕った。初回無死二、三塁の好機。「何とか点を取って、(今季初先発の)堀君を援護したいと思っていた」。外角高め145キロの直球を逆らわずに左方向へ。左翼深くに上がった飛球は、西川を本塁に迎え入れるには十分過ぎた。先制の左犠飛。「最低限の仕事。できれば引っ張りたかったですけど」。第2、3打席でも1打点ずつ稼ぐ抜群の勝負強さを発揮した。

 7回には投手と一塁手の間に転がるボテボテのゴロを全力疾走。際どいタイミングで内野安打とし、9試合ぶりのマルチ安打も記録した。「『H』(のランプ)がつくか、つかないかで全然違うので」と、貪欲な姿勢で4試合ぶりに打率を3割4分台に乗せた。

 極めつきは8回の守備だった。ファウルゾーンの飛球に向かって、一直線に猛進。目の前に迫るフェンスに激突しながらジャンプ一番で好捕した。「まぐれです(笑い)。捕れると思っていなかった」。本人もびっくりの超美技で、無失点リレーの投手陣を支え、2連勝に導いた。

 2020年東京五輪では、主力として期待される安打製造機。「(東京での開催は)一生ないことだと思うので、選ばれたい気持ちはある」。打撃だけでなく、本職でない外野守備も「ちょっとずつレベルアップしてる感じ」とニッコリ。背番号8は、まだまだ伸び盛りだ。(秦 雄太郎)

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