【中日】新助っ人ロドリゲス、初登板0封!「ビシエドハンパナイッテ」日本語もOK

スポーツ報知
中日のロドリゲス(写真は2軍戦での来日初登板時)

◆巨人2―9中日(29日・東京ドーム)

 中日が序盤の猛攻で大量リードを奪い、巨人に圧勝。後半戦初の連勝で、4カードぶりに同一カード勝ち越しを決めた。

 緊急補強したドミニカン左腕がベールを脱いだ。25日に正式契約したジョエリー・ロドリゲス投手(26)が7点リードの7回に来日初登板。ドミニカ共和国から1万3000キロ離れた“地球の裏側”で、記念すべき初対戦の打者は、何の因果か同胞のマルティネスだった。

 「日本での初登板で、最初の相手がドミニカ人っていうのも、ホント何だかね…。もちろん誰が来ても打ち取る気持ちでマウンドに立ったよ」。言葉どおり、右打席に立ったマルティネスの膝元にスライダーを食い込ませ、空振り三振に仕留めた。続く長野は直球で三ゴロ、代打・石川も直球で遊ゴロに打ち取り、胸を張ってダッグアウトに引き返した。

 いたずらっ子の匂いがプンプンする。報道陣から「ブエノス・ディアス」(こんにちは)と声をかけられても完全無視で通り過ぎた…と思いきや、振り向きざまに突然90度腰を曲げた。日本代表DF長友佑都を思わせる丁寧なお辞儀で「オハヨーゴザイマス」とほほ笑んだのだ。28日の試合後も亀沢から「ハンパナイッテ! ビシエド、ハンパナイッテ!」などの言葉を仕込まれ、この日は「ハンパネェ!」とアレンジを楽しんでいた。

 それほど、異文化の習得に熱心だ。「日本人選手が話した言葉をグーグル(の翻訳アプリ)で調べて覚えているんだ」。最近は何を覚えたのか問われると、在名テレビ局の美人女性記者を指さして「クワイ~」。「え~っ『怖い』って言ったあ!」と女性記者は頬を膨らませたが、サービスのつもりで「カワイイ」と言いたかっただけのようだ。

 森繁和監督(63)は「来日して日数もたってないし、まだ時差ボケもあるんじゃないか。これから徐々に、どんどん、使っていきますよ」とニヤリ。残り50試合で6位からクライマックス・シリーズ進出へ、新助っ人を馬車馬のように働かせると予告しえいた。

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