【日本ハム】中田から!初回9打数連続安打!10点!

スポーツ報知
1回1死満塁、アルシアの走者一掃の二塁打で生還したレアード〈5〉、松本〈12〉、中田〈6〉を迎える日本ハムナイン(カメラ・池内 雅彦)

◆日本ハム14―1ロッテ(31日・釧路)

 日本ハムが18安打で今季最多の14点と大勝した。初回、中田が左前先制打と2点二塁打の2本の適時打をマークするなど、打者15人で1イニングの球団最多記録となる11安打を放ち、一挙10点。有原は8回無失点で7勝目を挙げた。一方のロッテ・石川は1イニング11被安打でプロ野球ワーストタイ、パのワーストを記録するなど10失点KO。“釧路の惨劇”となった。

 秒殺だ。ヒットパレードだ。鳴りやまない快音が、年に1度の釧路開催を彩った。初回、石川に対し、先頭・西川の中前安打が猛攻開始の合図だった。1死一、二塁から中田の左前適時打で先制すると、この回打者15人、11安打で一挙10得点。9打数連続と打線がつながった。初回の10得点以上は、1966年に記録して以来、球団52年ぶりという連打の嵐。一気に主導権を握った。

 気温20度。冷涼な釧路を、中田のバットが熱くした。初回、8点を奪い、なおも1死満塁。石川の139キロを捉えて、左翼フェンス直撃の2点二塁打。さらに3回無死満塁でも、左翼への2点適時打を放った。大量リードもあって7回の守備から退いたが、3打席連続適時打で今季3度目となる5打点の大暴れ。「みんながチャンスメイクしてくれたので、何とかモノにしたかった」と納得の表情だ。

 相手の石川は右肩の蓄積疲労のため、前回登板では2回でマウンドを降りていた。城石打撃コーチは「投げてみないと状態が分からなかった」とチャンスを狙っていた。結果的に、5月22日の対戦で8回無失点に封じられた右腕を初回で攻略。「中田がああやって安打を打って、つながっていったのが大きかった」と主砲の先制打をたたえた。

 今季最多の14得点で快勝。釧路での勝利は08年以来、10年ぶりとなった。栗山監督は「なかなか何人も1イニングに安打を2本打つのは見たことがない」と驚きつつ「こういうのは忘れた方がいい。こんなふうにうまくいくことはあまりない」と表情は厳しかった。浮かれることなく、次の1勝を確実に奪う。(小島 和之)

野球

×