【広島】5年ぶり6発、誠也2発7打点!2日にも最速マジック42点灯
スポーツ報知

◆ヤクルト7―13広島(1日・神宮)
快挙を超える放物線が中堅フェンスを越えた。すでに11点を奪って迎えた7回2死一塁。三塁打が出ればサイクルヒットとなる鈴木は、中沢の初球シュートを豪快に振り抜いた。「(サイクルは)打席に入る前までは少し意識したけど、入ったら忘れていた」。今季初の1試合2発となる16号2ラン。自身初の7打点で、圧巻の猛攻を締めくくった。
始まりも鈴木だった。初回1死一、三塁、ブキャナンの146キロ直球を左翼席に放り込んだ。5回にも2点二塁打を放ち、1試合5安打も2年ぶり2度目。「今日はちょっとできすぎです」。チームも4番に引っ張られ、タナキクマルの1~3番トリオにバティスタもアーチの競演。13年8月2日のヤクルト戦(神宮)以来、5年ぶりの1試合6発をマークした。
この日、DeNA、阪神の自力Vが消滅。2日にヤクルトを下せばマジック42がつく。昨年の8月8日を超える球団史上最速のマジック点灯を視界に入れ、自身の通算300勝にも王手をかけた緒方監督だが「戦っている俺たちには関係ない」と目の前を見つめた。
チームは貯金を今季最多の18に伸ばし、2位以下に今季最大となる10・5ゲーム差をつける独走状態。それでも昨年8月に右足首を骨折し、優勝時は戦列を離れていた鈴木に油断はない。「8月は苦しい戦いになるし、昨年は僕もけがをした。投手も何があるか分からないし、夏場は打者が打点を挙げないと」と表情を引き締めた。(表 洋介)