【オリックス】岩本、1094日ぶり白星 チームの延長戦連敗6で止める

スポーツ報知
マスコットのバファローブルと並んで笑顔の岩本

◆ソフトバンク2―3オリックス=延長12回=(4日・ヤフオクドーム)

 年俸200万円の岩本が球界屈指の強打者に立ち向かった。同点の延長11回に登板し、先頭の柳田を球速145キロの真っすぐで中飛に仕留めた。

 「怖いと思ったら終わりなので見ないように。それは冗談ですけど、1球、1球集中して投げました」。デスパイネ、福田も抑えて3者凡退で、入団から6試合連続で無失点。12回に味方が決勝点を挙げ、岩本は阪神時代の15年8月6日の広島戦(マツダ)以来、1094日ぶりのNPB白星を手にした。

 右肩痛もあり、16年オフに阪神を自由契約となった。海外挑戦、社会人でのプレーの選択肢もあった中、NPB復帰を視野に入れて独立リーグのBC福井を新天地に選んだ。そこでオリックスの目に留まった。「やってきたことは間違いじゃなかったのかなと思う」。3分けを挟んで6連敗中だった延長戦を制した福良監督は「(接戦での救援の)経験がないので、どうかと思ったが、自信をつけてくれたら」と期待を寄せた。

 ウィニングボールは、5日に山口からヤフオクDに応援に駆けつける両親に渡す。「これ(勝利)ばっかりは運ですから、実感はない。1軍に残ることを考えて、結果を残していきたい」。感慨の思いは胸にしまい、次を見据えた。(表 洋介)

 ◆岩本 輝(いわもと・あきら)1992年10月21日、山口・防府市生まれ。25歳。南陽工高では2年春、3年夏の甲子園に出場し、2年春はベスト8。2010年ドラフト4位で阪神入り。6年間で21試合に登板し4勝2敗、防御率2・64。16年オフに自由契約となり、17年にBC福井入団。今年7月にオリックス入り。181センチ、84キロ。右投左打。

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