【西武】デストラーデさんの目前で おかわり14号同点弾&外崎14号V弾

スポーツ報知

◆西武7―4日本ハム(5日・メットライフドーム)

 デストラーデ先輩! 強力打線は健在ですよ! 90~92年に3年連続で本塁打王に輝いたレジェンドOBのデストラーデ氏が見つめる前で、“獅子おどし打線”が豪快な2発のアーチを放ち、逆転勝ちだ。

 まずは現役最多6度と“ホームランキング”を受け継いだおかわり君が見せた。逆転を許した直後の3点を追う2回だ。無死一、二塁、中村は高梨の真ん中直球を左中間へ同点の14号3ラン。2戦連発だ。「ランナーをかえすことだけを考えて、打席に立った」。これで通算998打点とし、1000打点まで「あと2」とした。オールスター明けの16試合で9発。2試合に1本以上と驚異のハイペースで快音を鳴らし続けている。

 左手を突き出し、右手を引く得意のデストラーデのガッツポーズではなく、“アップルパンチ”ポーズを見せる外崎が試合を決めた。同点の5回2死一、二塁で左翼席へ勝ち越しの14号3ラン。「(フォークを)振っちゃった、と思ったけど、芯に当たったのでいくかな、と」。ベンチに戻るとソフトバンク・松田宣の“熱男ポーズ”のように右拳を突き上げ“アップルパンチ”を披露。「松田さんのパクリになるのでちょっと…」とポーズ定着には頭を悩ませた。

 この日は、所沢移転40周年イベントの一環としてメットライフにデストラーデ氏が来場。「今年は1位だし、オフェンス陣(打撃)が素晴らしいね」。試合前練習では、首脳陣や選手らに声をかけ回った。試合後は、勝利に酔いしれながらトークショーを行った。中村は「あのガッツポーズはかっこいいな、と」。外崎は「映像を振り返ると出てくるようなすごい人。あのポーズはかっこいいっすよね」と目を輝かせた。

 首位攻防3連戦でカード勝ち越しを決め、ゲーム差を3・5に広げた。辻監督は「オーレ(デストラーデ)が来て盛り上げてくれて、こういう勝ち方ができてよかった」と元チームメートの前での勝利に、白い歯を見せていた。(小林 圭太)

 ◆西武黄金時代 森祇晶監督が指揮を執った86年から94年までの9シーズンでリーグ優勝8度、日本一6度を数え、パの盟主に君臨した。野手は石毛、秋山、デストラーデ、清原、伊東、辻らが重量打線を形成。投手は渡辺久、郭、工藤、石井丈、鹿取ら先発、リリーフが充実。安定した戦力で、常勝軍団を支えた。デストラーデは89年からの4年間と95年に西武でプレーし、豪快な打棒で勝利に貢献した。

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