【楽天】番記者が見た…「アマダーという男」

スポーツ報知
キャンプ時のアマダ−と梨田監督(右)

 身長193センチ、体重135キロ。周囲が圧倒されるほど、デカイ。プロ野球史上最重量と言うから、この大男ぶりは疑うところはない。

 チームメートからは「アマちゃん」の愛称で親しまれた。だが、内面はとにかくシャイで照れ屋さん。取材への受け答えも消えかかりそうな小さい声でボソボソと話し、球場中の視線を一身に受けるお立ち台でのヒーローインタビューは恥ずかしがって、基本的に上がることはなかった。

 日本人選手ともあまりコミュニケーションはとらないが、チームメートのウィーラーとは大の仲良しだった。試合の前後だけではなく、試合中もベンチではいつもとなり。元気いっぱいで明るい性格のウィーラーとは正反対のように見えたが、同い年とあって異国の地で言葉が通じる数少ない存在とあって、気を許していた。時にはささいなことがきっかけで大げんかをすることもあったが、仲良しの子供同士のような関係だった。

 心優しい一面もあった。今季の春季キャンプではある若手選手に対してサプライズで遠征中の宿舎の部屋に呼び出すと、「よく頑張っていたから」と高級財布をプレゼントしたという。豪快なホームランと、シャイながらたまに見せるキュートな笑顔が魅力的で、ファンからも愛された存在だった。(楽天担当・安藤 宏太)

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