【楽天】登場曲「あまちゃん」に無断変更で大激怒の過去も…アマダーという男

スポーツ報知
楽天・アマダー

 日本野球機構(NPB)は9日、楽天のジャフェット・アマダー内野手(31)がドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したため、同日から19年2月8日まで6か月の出場停止処分を科したと発表した。利尿薬、隠蔽薬のクロルタリドンとフロセミドが検出された。NPBが同検査を本格導入した07年以降、違反の発覚は7年ぶり5人目。アマダーは意図的な摂取を否定している。楽天は再調査後に事実関係と処分内容を公表する予定だ。

 NPB最重量135キロの巨体だが、内向的でシャイな性格だ。ヒーローインタビューは基本的に恥ずかしがって立たず、日本語を話すこともほとんどなかった。積極的に話すのも仲のいいウィーラーくらい。とはいえ、チーム内で浮いた存在ではなく、「アマちゃん」の愛称で親しまれ、ナインとはグータッチをしてあいさつするのが日課だ。

 少し短気な面もあった。昨年、ある試合で登場曲を愛称でもある「あまちゃん」のオープニング曲に許可なく変更されると、ベンチで大激怒。「もう試合に出ない」と言い、周囲が必死に説得した。同年9月にはソフトバンク戦で頭部付近のボールに腹を立て、東浜に襲いかかって乱闘となり、退場処分を受けた。

 昨年9月に母国メキシコでマグニチュード8.1の大地震が発生すると、同じメキシコ出身のクルーズとともに球団に申し入れて、試合後に募金活動を行った。人情味あふれる一面もあり「日本でチャンピオンになる姿をメキシコの人たちに見てもらいたい」と誰より日本でチームが頂点に立つことを願っていた。

 今季への思いも人一倍だった。2月のキャンプ休養日。野手では唯一自主練習に姿を見せてチーム関係者を驚かせた。7月は球団の外国人では最多の11本塁打。調子が上向きだっただけに、このような形でチームを離れるのは残念でならない。(楽天担当・安藤 宏太)

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