【オリックス】吉田正、プロ初満塁弾!10日甲子園初戦の母校・敦賀気比に力

スポーツ報知
5回に満塁弾を放った吉田正は、試合後ファンとハイタッチ

◆オリックス7―6西武(9日・京セラドーム大阪)

 プロを夢見る高校球児がほれぼれするようなアーチを吉田正が描いた。1点を追う5回1死満塁。今井の低め146キロを仕留めた。「いい打球を打つことができました。(満塁弾は)プロでは初めて。野球人生で? 記憶にないです」。25歳の主砲が、プロ初グランドスラムで豪快に試合をひっくり返した。

 独特のフルスイングで甲子園球児も憧れの選手に名を挙げる中、思い返すのは敦賀気比高時代。1年夏、2年春に4番で甲子園出場し高校通算52発をマークした。「体格も大きくない。でもしっかり強く振れば大きな選手になると思ってずっとやってきた」。球児としての過去があり、今がある。

 そして後輩たちにはこれ以上ない激励の一発だ。母校は10日の第1試合で木更津総合との初戦に臨む。甲子園出場を決めた際には、オリジナルTシャツを差し入れた。「ちょっと早く起きて見ようかなと」と母校の奮闘をテレビから見届けるつもりだ。

 西武戦の連敗は6で止まった。4番は初回には先制犠飛を放つなど5打点と輝き、福良監督も「4番の仕事をしてくれた。甘い球を一発で仕留めて大したもの」と最敬礼。再浮上には、若き大砲の打棒が欠かせない。(原島 海)

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