【西武】中村の7連発ならずも、山川は止まらん3戦連発キング独走31号

スポーツ報知
6回無死、山川が中越えに31号本塁打を放つ(カメラ・川口 浩)

◆楽天0―10西武(11日・楽天生命パーク)

 あと一歩だった。ラストチャンスとなった9回、中村は遊ゴロに倒れた。7試合連続本塁打のプロ野球記録達成はならずも、試合後のおかわり君は笑顔だった。

 「自分のバッティングをしようと。それがちゃんとできればホームランになると思っていた」と自身の打撃スタイルを貫いた。

 4日の日本ハム戦(メットライフ)から続く記録は6試合でストップ。72年の王貞治(巨人)、86年のバース(阪神)に肩を並べられず「残念です。悔しいです」と笑顔で本音をこぼした。

 一発は出なくともチームには貢献した。6点リードの5回1死一塁で左前適時打を放ち、7点目を奪い「走者をかえせてよかった」とうなずいた。これで7試合連続打点。本塁打記録は途絶えたが、次に目指すのは11試合連続打点のパ・リーグ記録だ。

 元4番の奮闘に刺激を受けた現4番・山川が、続けと言わんばかりの3試合連発だ。9点リードの6回先頭でバックスクリーン右へ31号ソロ。「いったと思いました」と納得の感触でリーグ2位の86打点目だ。

 浅村は初回に岸から先制の3ランを放ち、リーグトップの87打点をマークし、山川との打点王争いに「2人で1点でも多く打点を挙げられるよう継続してやっていきたい」。森も打点を挙げ、中村との大阪桐蔭OBトリオがそろって打点を稼いだ。今月10試合目ですでに4度目。全て勝利と、甲子園出場中の後輩に負けない暴れっぷりだ。

 60勝に到達し、貯金は今季最多の22。辻監督も「カード勝ち越しを決めたのが良かった」と笑いが止まらなかった。(小林 圭太)

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