【中日】逆転被弾の鈴木博も2軍落ち…“代代魔神”は佐藤と岩瀬の併用へ

スポーツ報知
中日・鈴木博

◆中日1―3ヤクルト(12日・ナゴヤドーム)

 中日が、抑えの鈴木博志投手(21)まで2軍落ちする非常事態となった。

 1点リードの9回に登板。先頭の山田哲に遊撃内野安打を献上すると、バレンティンに決勝の逆転2ランを浴びた。この回、3点を失ったドラフト1位右腕は、試合後にプロ初の降格を命じられ、「投げたいところに投げられなかった。それだけですかね、もう…」とつぶやいた。

 この日で50試合目の登板だったが「自分自身、疲れは感じていない。広島戦(7、9日=マツダ)は2試合とも良かったので」と勤続疲労は否定。「(首脳陣に)やることだけはしっかりやってこい、と言われました。あした一日、自分の中で整理したい。自分の投球ができていないので、見つめ直したい」と、うつろな表情で大荷物をマネジャーの車に積み込んだ。

 鈴木博は今季7本塁打を浴びているが、バレンティンの被弾が3本目。森繁和監督(63)は「本塁打を打たれちゃいけないヤツに3本目だろ。初球を完璧に打たれるような球を投げるようじゃ、まだまだだ」と振り返った。

 今季は開幕から田島が守護神を務めたが、7月中旬に不調で2軍落ちして以来、鈴木博が代役を務めていた。指揮官は「今いるメンバーで、誰かがやらなきゃいけない。打順によって、岩瀬がやったり、佐藤がやったりというのも、ないことはない」と、右打者が並べば佐藤の抜てき、左打者が並べば岩瀬の復活の可能性を示していた。

 開幕メンバーの中継ぎ投手は、田島、岩瀬、谷元、又吉、祖父江、鈴木博、伊藤準の7人だったが、岩瀬以外の6人が2軍調整という事態になっている。

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