【日本ハム】中田、20号2ラン!2戦連続マルチも

スポーツ報知
1回2死一塁、先制の左越え20号2ランを放つ中田(カメラ・関口 俊明

◆日本ハム2―6ロッテ(16日・札幌ドーム)

 日本ハムの中田翔内野手(29)が16日のロッテ戦に「4番・一塁」で先発出場。1回の第1打席で左越えに20号2ランを放った。ロッテから移籍後、初登板した同い年の藤岡貴裕投手(29)を援護する一発で、自身2年ぶりに本塁打を20本台に乗せた。試合は藤岡が5失点で5回途中にKO。リードを守りきれず6―2で敗れた。

 高々と上がったアーチは同級生への歓迎弾だった。ダイヤモンドを一周した中田は、ベンチでほほ笑む藤岡とハイタッチ。「藤岡を勝たせたい一心で打った」。新天地デビュー戦で、16年以来2年ぶりの白星を狙った左腕に先取点を届けた。

 「先制点が大事だと思っていたから、良かったよ」。初回2死一塁。カウント1―2から真ん中低めの138キロを左翼席中段へ。4日の西武戦(メットライフ)以来、2年ぶりに20本に到達する豪快な一発だった。

 藤岡とは同じ1989年生まれ。7月26日のトレード発表後、28日に札幌Dでの1軍練習に左腕が初合流した。緊張気味に円陣で硬いあいさつをした同級生を「いい感じに」(藤岡)イジってなごませた。1軍に帯同する投手では宮西に次いで年長者の新戦力が、若いチームに溶け込むきっかけを作る気遣いは主将の優しさだった。

 だが頼りの藤岡がリードを守りきれず、逆転を許し降板。4点を追う9回には中前に運び2試合連続のマルチ安打を放ったが、後続が続けなかった。2カード連続で負け越しに「きついですけど、ここが踏ん張り所」。17日からは首位・西武との3連戦(メットライフ)。下を向いている暇はない。(秦 雄太郎)

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