【中日】平田、史上68人目サイクル 母校・大阪桐蔭8強に刺激「僕らも頑張ります」

スポーツ報知

◆中日11―5DeNA(16日・ナゴヤドーム)

 スタンドの「サイクルコール」に、意識しないわけにはいかなかった。7回1死。サイクル安打に王手をかけた平田は、同姓の右腕・平田から左前にはじき返した。「前の守備から打撃のことを意識していました」。プロ野球史上73度目(68人目)で今季はソフトバンク・柳田、ヤクルト・山田哲、DeNA・桑原に続き4人。快挙を祝う拍手に、満面の笑みを浮かべた。

 まずは初回。12年7月11日の阪神戦(甲子園)以来、6年ぶりの先頭打者弾で乗った。2回には左越え2点二塁打で4回にも左中間二塁打。5回1死では右翼線の打球を右翼・ソトが後ろにそらす三塁打となり、運も味方した。この日の5安打で打率3割3分3厘と、再びリーグ首位に立った。

 開幕直後までオレンジの青ダモと白木のメープルを併用も、今はタモのみ使用している。SSK社の担当者は「(両方は)同じ大きさ。でも『重さがしっくりこない』と言う」と説明。メープルのバットを工夫したが、満足出来なかった。ただ、一方でタモは伐採が進み、年内にも枯渇する危機にある。好調で今季はほとんど折ってないが、“相棒問題”は深刻だ。

 この日、母校・大阪桐蔭が甲子園で8強に進出した。「僕らも勝ちに向かって頑張ります」と力強く逆襲宣言。背番号6には、やはり夏が似合う。

 ○…平田(中)がサイクル安打を達成した。プロ野球68人目(73度目)、セでは35人目(38度目)。今年は柳田(ソ)、山田哲(ヤ)、桑原(D)に次いで4人目。シーズンに4人以上が記録したのは、03年の5人に次いで、52年の4人と並び3度目だ。

 ○…中日では16年の大島以来、8人目(8度目)。チーム別では横浜時代にローズが1人で3度マークしたDeNAの9度に次いで2番目だが、8人の達成者はDeNA、西武の7人を上回り最も多い。また、初回先頭打者アーチを打って記録したのは、今年の桑原に次いで6人目。

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