【ロッテ】二木、プロ初完封!2安打で3勝

スポーツ報知
プロ初完封の二木(右)は、田村捕手とハイタッチを交わす(カメラ・佐々木 清勝)

◆楽天0―1ロッテ(17日・楽天生命パーク)

 死力を尽くして腕を振った。9回1死一塁、119球目。ロッテ・二木は低めのスライダーで今江を遊ゴロ併殺に仕留め、右拳を握った。試合後は「1―0のゲームで最後まで投げ切れたのはうれしい。中継ぎの先輩たちに迷惑をかけていたので完投したかった。それ以外は特別な感情はない」。鹿児島情報高から入団して5年目。2安打でプロ初完封を決めた。

 最近のマイブームは料理だ。「チャーハン、豚肉のしょうが焼き、野菜いため、オムライスも作れます」。以前は出前を注文していたが、「栄養面も考えて。お金もかかる。プロ野球は(選手)寿命が短いので」と、自炊を始めた。推定年俸は4000万円だが、倹約家の一面がある。

 初回の三者凡退から4回2死までパーフェクト。「直球の走りはよくなかった」が、キレ味鋭いフォークと、スライダーを四隅に制御した。27アウトのうち13個はフライアウト。最大のピンチは7回2死三塁。嶋をこの日最速145キロ直球で一ゴロに打ち取った。8回終了時点で清水投手コーチから「どうする?」と聞かれ、「正直、バテバテだったので、お任せします」と答えると、「行くやろ!」と背中を押され、腹をくくった。

 4月30日以来、3か月半ぶりの3勝目をシャットアウトで彩った23歳が、逆転CS進出へ、再浮上のきっかけを作った。(長井 毅)

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