【広島】誠也、バースデー同点打でM30再点灯 「タナキクマル」は再び“解体”

スポーツ報知

◆DeNA1―4広島(18日・横浜)

 前夜の悪夢を払拭し、赤ヘル軍団が再び優勝マジック「30」を点灯させた。流れを引き寄せたのは4番・鈴木だ。1点を追う4回1死一、二塁。初球に反応すると、打球は詰まりながらも一塁後方にポトリと落ちる同点適時二塁打。続く松山の左前適時打で一気に生還。3回まで無安打に抑えられてきたDeNA・浜口から2点を奪った。

 2回の守備では、高々と上がった筒香の飛球の行方を見失い、結果は右前に落ちる二塁打に。先取点を与えるきっかけをつくった。ミスを挽回する一打に「守備でミスをしてしまったので、何とかランナーをかえすことができてよかった」と振り返った。この日は24歳の誕生日。試合前には同じ誕生日の長田ブルペン捕手と記念撮影したが、自らのバットでも祝福した。

 前日(17日)の試合では8回にDeNAに3者連続本塁打を許し、まさかの逆転負けを喫した。緒方監督はこの日、不振の1番・田中を7番に下げ、野間を1番に起用。4日の同カードでは2番の菊池を8番に下げており、「タナキクマル」を再び“解体”する采配は得点には結びつかなかったものの、チームの連敗は2で止めた。「一つの形にこだわっていない。いろんな形を模索しながら戦う」と強い意志をのぞかせた。

 「昨日は焦って、バタバタする感じがベンチからも出ていた。冷静に、自分たちの野球ができれば」と鈴木。投打がかみ合う本来の野球で、再び3連覇へのカウントダウンを進めた。(種村 亮)

 ◆2017年の広島の優勝マジック点灯&消滅 昨年8月8日の中日戦(ナゴヤD)で「33」を初点灯させたが、翌9日の同カードに敗れて消滅。その後、同15日に「27」で2度目の点灯もDeNAに3戦連続サヨナラ負けで同24日に消滅。翌25日に「21」を点灯するが5日後に3度目の消滅。9月5日の阪神戦(マツダ)に勝って4度目の点灯となる「12」とし、18日にリーグ連覇を決めた。

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