【楽天】田中、14号ソロなど5の4奮起「力を入れず、球を見ることに専念」

スポーツ報知
7回無死、左越えソロ弾を放った田中

◆楽天7―8ロッテ(19日・楽天生命パーク)

 楽天は19日、ロッテ戦(楽天生命)で救援陣が乱れ、逆転負けを喫した。「1番・中堅」でスタメン出場した田中和基外野手(24)は、一発を含む5打数4安打1打点と奮起。打撃フォームの修正が実り、6月19日のDeNA戦(横浜)以来、今季2度目の1試合4安打をマークした。

 甘く入ってきた直球を、逆方向へはじき返した。7回先頭で打席に入ると、ロッテ・益田からリードを6点に広げる左越え14号ソロ。「最近ピッチャーが頑張っているのに、打線が点を取れていなかった」。1、3回に安打でチャンスを演出し得点につなげると、2点を追う9回にも1死一塁から右前打と気を吐いた。

 脱力が結果につながった。16日のソフトバンク戦(ヤフオクD)から、グリップの位置を下げ、力を抜くことを意識した。「力を入れず、球を見ることに専念しようと。ガチガチに力が入ってると、インサイドにも手が出ない」。コースに逆らわず広角に打ち分け、自らの役割を果たした。

 9回の守備では、2死満塁から中前打で本塁を狙った二塁走者を刺すなど、攻守で奮闘した。勝利にはつながらなかったが「切り替えていきます」と前を向いた田中。低迷するチームに、新風を送り続ける。(山口 泰史)

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