【中日】代代魔神のR・マルも2軍落ち…一方で田島ら2軍中継ぎ陣は好成績

スポーツ報知
中日のR・マルティネス

 “代代魔神”まで2軍落ち―。中日のライデル・マルティネス投手(21)が20日、出場選手登録を抹消された。ナゴヤドームでの1軍指名練習に参加した若きキューバ人助っ人は、練習終了後に森繁和監督(63)に再調整を命じられた。指揮官は「(手ほどきした?)手ほどきじゃないよ。抹消だよ」とポツリ。R・マルティネスも「しっかりファームで準備してくれ、と言われた」とサバサバした表情を見せた。

 中日のクローザーは開幕時、“タジ魔神”こと田島が務めていた。だが、6月28日のヤクルト戦(神宮)で2点リードを守れず逆転サヨナラ負けを喫するなど、4試合連続失点と精彩を欠いて7月17日に登録抹消。“代魔神”として鈴木博が抑えに抜てきされ、4セーブを挙げる活躍を見せたが、8月12日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で1点リードの9回に3点を奪われて逆転黒星。翌13日に2軍へ降格した。

 最後の望みの綱として、“代代魔神”に指名されたR・マルティネスだったが、14日のDeNA戦(同)、19日の巨人戦(東京ドーム)と、セーブのつく場面で2度登板したものの、いずれも逆転を許して黒星がついた。キューバ代表のクローザーを務める右腕は「どこに行っても抑えの難しさは変わらない」。今後はファームで先発投手として起用される可能性もあるという。

 ブルペン陣では現在、佐藤が防御率2・42と安定した投球を披露しており、勝ちパターンの中継ぎとして不可欠な存在になっている。またファームでは、田島が降格後7試合連続無失点と、格の違いを見せている。同じく祖父江も6試合連続無失点を継続。育成から支配下に再登録された左腕の福も18試合、18イニングでわずか2失点と、ウエスタン・リーグでリリーバーが結果を出している。

 “代代代魔神”は1周まわって田島が務めるのか、それとも佐藤の抜てきか。中継ぎを含めたブルペンの再整備が、奇跡のクライマックス・シリーズ(CS)や、来季に向けた戦いのカギになる。

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