【楽天】直近2年で唯一大阪桐蔭を甲子園で倒した男・西巻が語る、1年前「あれは奇跡でしたね」

スポーツ報知

 第100回の全国高校野球選手権が21日、大阪桐蔭の史上初となる2度目の春夏連覇で幕を閉じた。好投手・吉田輝星を打ち崩して金足農に13―2と圧勝したことからも大阪桐蔭の強さが改めて証明された大会となった。

 大阪桐蔭は今年春夏連覇を果たし、昨年の春も頂点に上り詰めた。直近2年で負けたのは昨年の夏の1試合のみ。その試合は17年8月19日、3回戦の仙台育英戦だ。9回までは1―0とリードしながら、9回裏に逆転サヨナラ適時打が出て涙をのんだ。その仙台育英で主将を務めていたのが現楽天の西巻賢二内野手(19)だ。ドラフト6位でプロ入りし、現在は1軍に帯同する西巻は1年前の熱戦を振り返り「あれは奇跡でしたね」と振り返る。

 その西巻、1年生だった夏には甲子園準優勝も経験した。エース・佐藤世那(現オリックス)、平沢大河(現ロッテ)の活躍もあって、決勝に進出。西巻は決勝の小笠原(現中日)擁する東海大相模戦でも6回から途中出場し2打数1安打だった。大阪桐蔭の強さ、決勝の難しい空気を知っているだけに「1年生で甲子園の決勝に行って、優勝する難しさを知った。あれだけの舞台でプレーできたのは幸せでした」とうれしそうに振り返った。

 さらに金足農の激闘もねぎらった。第100回にしてまたしても、東北初の優勝はならず。テレビで数試合を見ていた西巻は「金足農は楽しそうにやっていた。それが逆転とかサヨナラ勝ちにつながっていたと思う」。チーム一丸となって戦ってきたナインに感心していた。

 高校野球で多くの経験を積んできた西巻の野球センスは楽天スタッフ陣も、目を見張るものがある。21日、オリックス戦(楽天生命)で「9番・遊撃」に名を連ねた19歳は、試合前練習後、多くの取材陣に囲まれて、あどけない笑顔でまだ記憶の新しい高校時代の思い出を語っていた。

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