【DeNA】東、新人巨人戦3戦3勝は球団史上初!権藤博以来57年ぶり快挙で新人王一直線

スポーツ報知
8勝目を挙げた東は、ファンと笑顔でタッチを交わした(カメラ・関口 俊明)

◆DeNA6―0巨人(23日・横浜)

 170センチの体が大きく見えた。DeNA・東が魂を込めた145キロの直球に阿部のバットは空を斬った。女房役の伊藤とハイタッチで喜びを表した。3点リードの6回2死一塁、三重・四日市市出身で幼い頃から巨人ファン。その中心にいた阿部が目の前の打席にいてもひるまない。3打席空振り三振に抑え「阿部さんの3打席はイメージした通りの球が投げられた。すごいよかった」と満足そうに振り返った。

 7回を3者凡退に抑え4安打無失点。先月20日の阪神戦(横浜)以来約1か月ぶりの8勝目だ。新人の巨人戦3戦3勝は球団史上初で、1961年の中日・権藤博以来57年ぶりの快挙。「知っていました。うれしいです。巨人戦というよりあらためて勝つ喜びを感じられた」とホッとした表情を浮かべていた。

 ラミレス監督の期待にも応えた。Gキラーの実績に加え「ホームでいい投球をするから」と、プロ2度目の中5日登板。「中6日とは違う。正直疲れていた」と本音を漏らしたが、酸素カプセルに入り、冷水と温水の交代浴を行うなど疲労回復に努めた。150キロに迫る直球に加えチェンジアップもさえ、チームの8カードぶり勝ち越しを呼び込んだ。

 8勝目を挙げ独走中の新人王レースでもまた一歩前進。それでも「まだ早いかなと思います。2ケタを目指して目の前の試合に取り組んで、結果は後からついてくる」と冷静そのもの。もはやエースの新人がチーム浮上のカギを握っている。(岸 慎也)

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