【日本ハム】清宮、札幌Dで初打点「勝てて良かった」

スポーツ報知
札幌ドームで勝利に貢献、栗山監督(左)に迎えられる清宮(カメラ・大好 敦)

◆日本ハム7―1楽天(24日・札幌ドーム)

 清宮の札幌D初打点に、観客が沸いた。1点リードの3回。レアードの三塁打で追加点を奪い、なおも1死三塁。藤平の真ん中高めに浮いた130キロのチェンジアップを逃さない。低いライナーで前進守備のセカンドの頭上を抜いた。「2点差になっていたので、楽な気持ちで打席に入ることができました」と振り返った。

 5回の第3打席では2番手・久保から中犠飛を放った。三塁走者・中田がヘッドスライディングで生還し、2打点目。「僕自身はヒットを狙っていたんですけど、僕のアウトを帳消しにしてくれた」と主将のガッツに感謝した。2打数1安打2打点でチームの5連敗ストップに貢献。「こっち(札幌)に戻って来てなんとか勝とうと思っていた。勝てて良かった」と目を細めた。

 楽天・先発の藤平とは縁もあった。調布シニア2年時に、千葉市シニア3年の右腕と練習試合で対戦。試合中に、一塁を守る清宮と打者走者の藤平の足が接触した苦い思い出もあったが、プロ初対決で先輩右腕を攻略した。21日の再昇格後、4戦で13打数4安打7打点と好調。「最近はタイミングもつかめている。まだ1本打っただけなので、もっともっと貪欲にいきたい」と打撃は波に乗ってきた。

 久々の札幌Dで示した存在感。札幌Dの1軍出場は5月20日の楽天戦以来3か月ぶりだった。「また一歩階段を上れた。1打点は大したことないかもしれないけど、札幌Dで最初の1打点目を打てたのは一歩前進かなと思います」と怪物ルーキー。これからいくつもの伝説を作るであろう本拠地で、清宮が一つ、歴史を刻んだ。(秦 雄太郎)

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