【日本ハム】中田、平成生まれ初200号

スポーツ報知
花束を手に、ファンの声援に応える中田

◆日本ハム7―1楽天(24日・札幌ドーム)

 日本ハムの中田翔内野手(29)が、24日の楽天戦(札幌D)で、8回に楽天・近藤の直球を捉えてダメ押しの23号ソロとなる、通算200号のメモリアルアーチを放った。史上103人目で、平成生まれの通算200号は初の偉業だ。チームが5連敗と苦しむ中で、4番に座る、頼れる主将が、北海道のファンの前で意地を見せて勝利に導いた。

 わき上がる札幌ドームの大歓声をかみしめるように、ダイヤモンドを一周した。5点リードの8回2死。中田はカウント1―1から近藤の外角低め144キロの直球を振り抜いた。「(感触は)よかったですね。ずっと連敗していたので、止められたのは大きい」。打球は、ファンがわき上がる左中間席へ飛び込んでいった。

 「平成の本塁打王」に名を刻んだ。今季23号は、通算200号の、節目の一発。平成生まれの200本塁打は初めての偉業だ。入団3年目の2010年に初本塁打を放ってから、9年かけて到達した史上103人目の大台。平成最後のシーズンで到達したが、「それはどうでもいい。ここで野球人生が終わる訳じゃないので、まだこれから。気持ちを切らさずにシーズンが終わるまでやっていきたい」と、気の緩みは一切なかった。

 4番に座る主将のダメ押しの一発もあって、打線は10安打7得点と爆発。プロ2年目・堀の好投を援護し、投打がかみ合った快勝で連敗を5で止めた。「正直しんどいですし、大変なことも多いけど、上を向いてやるしかない」。5回の清宮の中犠飛では、本塁にヘッドスライディングもして気迫も見せた。キャリアハイだった15年以来のシーズン30本塁打も決して遠くはなさそうだ。(安藤 宏太)

野球

×