【中日】佐藤プロ初Ｓ“代代代魔神”だ

◆広島３―５中日（２４日・マツダスタジアム）

　３年目右腕の佐藤が、竜の“抑え不在問題”に終止符を打つプロ初セーブをマークした。２点リードの９回に登場。２死から鈴木に二塁打を許したが、続く松山を一ゴロに仕留めて「ホッとしました。（セーブが）ついたことを自信にしたい」と白い肌を紅潮させた。

　「抑えでいく」と首脳陣に告げられたのは２１日。当日の阪神戦は４点リードの９回に登板したが１点を失い、２死満塁で降板を命じられた。それでも「いい経験をさせてもらえた」とチームの逃げ切りを前向きに捉え、心機一転。２３日の同カードは同点の９回を危なげなく３者凡退に抑え、その裏のサヨナラ勝ちで今季初勝利が転がり込んだ。

　田島、鈴木博、Ｒ・マルティネス。今季、竜の抑えを任された投手は軒並み２軍調整中で、森監督も「（佐藤が好投？）その通り」と“代代代魔神”の出現に声を弾ませた。色白で温和な性格から「タレントの佐藤かよみたい」と評され、一部のチームメートに「かよちゃん」と呼ばれる２５歳。“かよ魔神”が逆襲の切り札だ。（田中　昌宏）