【中日】大野雄、4戦連続3ラン被弾で5回KO…チームは30度目の逆転負け

スポーツ報知
1回無死一、三塁、丸に逆転3ランを打たれた大野雄

◆広島6―2中日(25日・マツダスタジアム)

 中日の先発・大野雄大投手(29)が5回5失点で3敗目(0勝)を喫し、チームは今季30度目の逆転負けを食らった。

 前回のVTRを見ているようだった。大野雄の登板は、初回にバレンティンに3ランを浴び、5回4失点でKOされた7月22日のヤクルト戦(神宮)以来。1か月以上ぶりのチャンスに、この日は試合を作ることを念頭にマウンドに立った。しかし、1点リードの初回無死一、三塁から丸に決勝の逆転3ランを献上。5回にはバティスタにもソロアーチを放り込まれ、5回5失点で降板した。「何回も同じ失敗をして申し訳ない。狙ったところに投げられないのは技術のなさ」と沈痛な表情を見せた。

 今季6試合に登板し、いまだ勝ち星なし。今回の丸、前回のバレンティンの前にも、7月4日の阪神戦(甲子園)で梅野、6月10日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)で柳田と、4試合連続で3ランを浴びている。さらに6試合のうち5試合で初回に失点。結果が出ていないだけに気持ちが空回りして、初回先頭の野間への四球から始まる立ち上がりの力みにつながったのか。大野雄は「それもありますね…」と力なく同意した。

 丸に被弾した直後、さらに2回にもマウンドに駆け寄った朝倉投手コーチは「制球が悪すぎる。毎回同じやられ方をしている」と左腕を厳しく指弾した。過去5試合の登板後は、いずれも2軍での再調整を命じられている大野雄。2013年から3年連続で2ケタ勝利を挙げた本格派左腕が、出口の見えない泥沼でもがいている。

野球

×