【ロッテ】井上、劇打の裏側に光った中村の粘り

スポーツ報知

◆ロッテ6―5オリックス(25日・ZOZOマリン)

 ロッテが今季4度目のサヨナラ勝ちで本拠地での連敗を5で止めた。井上晴哉内野手(29)が5―5の9回2死一、二塁から相手守護神・増井の直球を左中間に運んで決着をつけた。

 お立ち台では「今日の主役は俺だ! と思って打席に入った」と語ったが、記者の囲み取材では「今日の試合は全体的に奨吾がつないでくれたのも大きかった。最後も絶対につなげてくれると思っていた。決める準備はしてました」と、四球を選んだ中村への感謝を真っ先に口にした。

 前日24日の同カード(ZOZO)では中村、井上、角中の中軸で安打は9回に出た井上の1本だけだった。試合後に井口監督から「クリーンアップで1本。みんなで沈んでいる」と奮起を求められていた。

 0―1の3回1死から連打で一、三塁とすると中村の適時打で同点とした。中村は「昨日はクリーンアップが打てずに負けていたしクリーンアップで何とかしたいと思っていたので、3、4番で返せて良かったです」と、井上との連打を喜べば、続く井上も二、三塁から中前に2点適時打を放ち、「奨吾(中村)が返してくれた後でしたし、自分も何とか返そうという気持ちでした。奨吾が打った流れで続くことが出来てよかったです」と後輩のつなぎの姿勢をたたえた。

 試合前には「ここ最近打ててなかった。僕と奨吾とカクさん(角中)、クリーンアップでしっかり打てるようにという話はしました」と主軸3人で“緊急ミーティング”。角中こそ無安打だったが、中村と井上で4安打4打点と指揮官のゲキに応えてみせた。

 チームはオリックス戦の連敗を4で止めたが、3位・日本ハムとは5・5差。逆転CS進出へ、打ちマクるしかない。

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