【日本ハム】大田、復帰戦でハツラツプレー ヘッドスライディングで内野安打もぎとる

スポーツ報知
延長11回、1軍復帰戦で遊撃への内野安打を放った大田

◆日本ハム3―3楽天=延長12回=(25日・札幌ドーム)

 日本ハム・大田泰示外野手(28)が、25日の楽天戦(札幌D)で、鮮烈な復帰を果たした。7月8日のロッテ戦(ZOZO)で死球を受けて左手甲を骨折。この日、約1か月半ぶりに1軍に復帰すると、途中出場し延長11回の第2打席で遊撃への内野安打を放った。近藤、西川、浅間と並ぶ外野陣に心強い援軍が加わった。

 気迫を前面に出した。同点の延長11回。大田は三遊間へのゴロを放つと、一塁へ全力疾走。最後は勢い余ってベースを越すほどのヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った。14年まで巨人でチームメートだった久保の143キロ直球をはじき返し、「今できる最低限のことはできた。内容はどうであれヒットが出てよかったです」とホッとしたように振り返った。

 ようやくこの男が帰ってきた。2番打者と定着した7月8日に死球を受けて「左手第5中手骨骨折」と診断された。75試合で13本塁打47打点、打率2割7分2厘とキャリアハイのペースで数字を積み重ねていた中での離脱。当初は3週間ほどでの復帰が見込まれたがやや長引き、1か月半ぶりにこの日、1軍に戻った。札幌Dの大声援を久々に一心に受け「これからはもっとチームに貢献して、優勝を勝ち取る。それしかない」と決意を新たにした。

 外野手争いもし烈。大田の離脱中に高卒4年目の浅間が台頭し、この日も右翼の先発は後輩に譲った。近藤、西川が居座り、松本、アルシアらも控える。「どんな状況であれ、毎試合毎試合1つの勝ちを勝ち取っていく。それしか考えることはできない」と大田。ナインを鼓舞するガッツマンが、終盤の日本ハムに勢いをもたらすはずだ。(安藤 宏太)

野球

×