【楽天】島内、清宮の“Vアーチ”消したドロー弾 敵地の異様な雰囲気を一発で霧散

スポーツ報知
9回無死、島内が右越え同点弾(左は塩川コーチ)(カメラ・大好 敦)

◆日本ハム3―3楽天=延長12回=(25日・札幌ドーム)

 楽天は25日、日本ハム戦(札幌D)の土壇場で追いつき延長12回引き分け。「3番・左翼」でスタメン出場した島内宏明外野手(28)は、1点を追う9回、先頭で打席に入ると同点の右越え7号ソロ。平石洋介監督代行(38)の下では初となる3連敗を阻止した。

 高めの直球を振り抜くと、打球は右翼最前列へ届いた。1点を追う9回、日本ハム・浦野の145キロをとらえる。同点の右越え7号ソロに「甘く来たところを思いきりいきました。ギリギリでしたけど、全然打ててなかったので、1本打ててよかったです」とうなずいた。

 異様な雰囲気もひと振りで振り払った。8回に日本ハム・清宮が勝ち越し弾。どよめきのような盛り上がりのまま、最終回に突入していた。その敵地の空気も一発で霧散し「すごい敵をつくった感じはありますけど…。申し訳ない感じでしたね」と苦笑交じりに振り返った。

 それでも、チームの3連敗を阻止。平石監督代行も「苦しくなったところで、よく打ってくれた」と感謝した。価値ある引き分けにも「本当は勝たないといけない試合。残り31試合、1試合1試合少しでもチームに貢献したい」と表情を引き締めた島内。主軸として、最後の1試合まで勝利にこだわり続ける。(山口 泰史)

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