【日本ハム】清宮、札幌ドーム初弾!大谷超える球団高卒新人4発目

スポーツ報知
8回無死、清宮が本拠地初となる右越えソロを放つ(捕手・嶋)(カメラ・大好 敦)

◆日本ハム3―3楽天=延長12回=(25日・札幌ドーム)

 札幌の皆さんお待たせしました―。清宮は日本ハムファンに埋め尽くされた右翼席に飛び込む白球を、うっとりと見つめた。「僕の打った打球が吸い込まれていくさまを見ていたら、今までにないような気持ち良さがありました」。一時勝ち越しとなる待望の札幌D第1号。満員の本拠地に響く大歓声が心地良かった。

 完璧に捉えた。2―2の8回。宋家豪の134キロチェンジアップを仕留めた。球団の高卒新人としては13年の大谷の3本を上回る4本目。高卒新人の4本以上は、1966年のドラフト制以降では12球団で7人目だ。プロ初の三塁打に、プロ初猛打賞と盛りだくさん。12回の第6打席はサイクル安打達成もかかったが中飛に終わり「チャンスを作ることだけ考えていた。打ち損じてもったいなかった」。試合は14安打を放ちながら15残塁の拙攻でドローとなり反省も口にしたが、19歳は圧倒的な存在感を示した。

 3か月前とは違う。先発・岸は5月2日(札幌D)の本拠地デビュー戦で第1打席にプロ初安打の二塁打を放った相手だが、その後は2打席連続三振。右腕との再戦で、第1打席できっちり右前へ運んだ。「5月にいた時は何でも手が出ちゃう感じ。今は自分の形でボールが見られている。打ち方が分かって来た」。1軍レベルに適応する確かな手ごたえを口にした。

 栗山監督は「ああいう場面で打てるバッターであるっていうことはすごく大事」とたたえた。右肘の炎症で投球はまだリハビリ中。9月までは指名打者起用が続く見込みだが「明日もしっかり打てれば」と清宮は胸を張った。自信をつけ始めた怪物から目が放せなくなってきた。(秦 雄太郎)

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