【日本ハム】清宮のあふれる本拠地愛「ここで打つホームランは特別な一本」

スポーツ報知
試合前に行われた大黒摩季のスペシャルライブに喜ぶ清宮(カメラ・大好 敦)

◆日本ハム3―3楽天=延長12回=(25日・札幌ドーム)

 本拠地愛。待望の札幌D1号は清宮にとって、特別なものだった。1軍初昇格を決め札幌入りした5月1日。デビュー戦を翌日に控えた背番号21は札幌市内にある寮の前で目を輝かせていた。「北海道の方たちの前で打つというのは違った意味がある。ここで打つホームランは特別な一本だと自分では捉えています」

 それから3か月。1軍の壁にぶち当たり打撃不振が続いた。実戦経験を積むため降格した2軍では、右肘の炎症に悩まされ思い切りバットを振れない期間もあった。イースタンでは17本の本塁打を量産。本拠地以外では3本のアーチをかけていても、心には「札幌Dで打ちたい」という思いがいつもあった。東京で生まれ、東京で育ってきた怪物が、人生で初めて本拠を移したホームタウン。自分らしさを十二分に添えた名刺代わりの一発で、清宮が北海道の男になった。(秦)

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