【広島】誠也“ミスター赤ヘル”山本浩二氏に並ぶ球団3位タイの月間12発「結果はたまたま」

スポーツ報知
1回1死一塁、鈴木(中)が26号2ランを放ち、ベンチ前で先発・ジョンソン(右)らナインとタッチを交わす(左は一塁走者・丸=カメラ・竜田 卓)

◆巨人5―10広島(28日・東京ドーム)

 主砲の一振りで、赤ヘル打線は手がつけられなくなった。初回、1点を先制してなお1死一塁。鈴木の打球が右翼席に吸い込まれた。「丸さんが走者をかえしてくれたので楽な気持ちで打席に入れた。結果はたまたま」。26号2ランでさらに勢いづいた打線は今季最多タイの19安打。1日のヤクルト戦以来の2ケタ得点で優勝マジックは21に減った。

 鈴木が今季、セ・リーグ相手の敵地で放った本塁打は9本目。一発が出れば8戦全勝だ。迎打撃コーチは「何かを変えたから、というわけではないけど、逆方向への意識が今はできている」と分析。それを裏付ける2ランだった。

 8月は驚異の数字が並ぶ。月間12本塁打は、球団では77年8月の山本浩二に並び、16本の江藤智(94年8月)、15本のギャレット(78年4月)に次ぐ3位タイ。月間安打数41も前田智徳に並ぶ球団3位タイで、水谷実雄、嶋重宣が残した42安打まであと1本と記録更新が現実味を帯びてきた。

 3安打3打点で今季10度目の猛打賞。8月だけでも7度目で、月間猛打賞も01年のロペスに並ぶ球団タイと、まさに記録ずくめだ。偉大なOBたちと遜色ない4番の活躍で8月の月間勝ち越しも決めたが、「今の成績に満足することはないです」。誠也のバットで、リーグ3連覇へさらに加速する。(種村 亮)

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