【西武】山川、サヨナラ打「必ず優勝」最短9・2マジック点灯

スポーツ報知
9回2死二塁、サヨナラ安打を放った山川(右から2人目)は、ナインと抱き合って喜ぶ

◆西武5×―4楽天(29日・県営大宮)

 逆転サヨナラの歓喜に沸く数分前、ベンチの山川はバットを持って瞑想(めいそう)していた。「絶対に回ってくる。バットに念を送ってました」。同時に心と技術の整理をして「低めを狙う」と決めた。秋山の2点打で追いつき、最後は4番が狙い通り低めを右中間へ。2点差を9回にまくり切り、西武が劇的に今季32度目の逆転勝ちを飾った。

 3番・浅村の打棒が猛威を振るう一方、山川は前日28日まで5試合で打率0割9分5厘、0発。「ふがいない。僕が止めている」。車中、就寝前…芯に当たるイメージを何度も浮かべた。責任感と復調への執念が打球をヒットコースへ運んだ。

 今季7度目のサヨナラ勝ち。辻監督は「ベンチが一つになった」と一体感を強調し、大宮のお立ち台で山川は「必ず優勝します」と声を張った。最短で9月2日にマジック19が点灯。不屈の強力打線は加速度を増している。

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