【中日】最下位転落も浅尾が無失点投球でキラリ「肩の状態良くなっている」

スポーツ報知
6回から2番手として登板した浅尾

◆DeNA4―1中日(30日・横浜)

 中日が3カードぶりの負け越しで、一夜にして最下位転落。3か月連続の月間負け越しも決まり、DeNA戦は4年連続シーズン負け越しも決まった。

 吉見一起投手(33)が5回4失点で5敗目。3回1死一、三塁で宮崎を三塁へのゴロに打ち取ったものの、三塁・福田の二塁送球が遅れて二塁はアウトになったが打者走者はセーフ。ゲッツー崩れで奪われた不運な先制点の後、さらに2死一、二塁で筒香に決定的な3ランを浴び「後輩のミスをカバーできなかったのは、僕の力のなさ」と唇をかんだ。

 それでも来季に向けて奮闘している選手がいる。浅尾拓也投手(33)だ。2番手として4点ビハインドの6回に登板。筒香を二ゴロ、ロペスを左飛に仕留め、桑原には四球を与えたが、続く伊藤の打席で桑原が二盗に失敗し、事なきを得た。「必死に投げて、0点で(ベンチに)帰るつもりで投げてます」と端正なマスクを引き締めた。

 これで今季5試合目の登板。いずれも1イニングの投球で、うち4試合が無失点だ。2106年は右肩痛などの影響で登板ゼロ。17年も4試合の登板に終わっていた。「こっち(1軍)に来てから肩の状態が良くなっているんです。あとは結果を出すだけですね」。この日の最速は136キロだったが、パームの“最遅”は112キロ。緩急を使った投球術に自信を深めているようだ。

 今の出番は3点差以上のビハインドや大量リードの展開のみ。それでも、ここから信頼を勝ち取っていけば、僅差のマウンドでコールされる日も来るだろう。今季初めて1軍練習に合流した13日に「自分のために結果を出したい」と言い切った、かつてのMVP右腕。現役続行を追い求めてガムシャラに投げ続ける。

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