【DeNA】東、新人王当確9勝!7回0封無四球「もっと勝たないといけない」

スポーツ報知
試合後、ファンとタッチし勝利を喜ぶ東(カメラ・生澤 英里香)

◆DeNA4―1中日(30日・横浜)

 一塁ベンチ前、DeNAファンのボルテージが最高潮の中、投球練習をしていた東には“見えていた”。1点を先取した3回2死一、二塁。打席には筒香がいた。「打つんじゃないかと。何かオーラというか見えました。結構見えることがあるんです。第六感みたいなのは大事にしているので」。左腕の予知そのままに主砲は3ラン。4点差で気持ちはだいぶ楽になった。

 もはやエースだ。無四球で7回4安打無失点に抑えチームは一夜で最下位脱出。16イニング連続無失点中で9勝を挙げ、目標の2ケタに王手をかけた。防御率も2・63とし、リーグ3位に浮上。新人王はもはや当確と言っていい。それでも「全然気にしていない。チームの勝ちにつながればいいし、(自分も)もっと勝たないといけない」と白星を積み重ねていく。

 5回2死二、三塁のピンチでは大野奨には7球ファウルで粘られたが11球目のチェンジアップで空振り三振。ガッツポーズすら出ないほどの疲労感で「正直このままま終わらないんじゃないかと思った」と、苦笑いも制球に狂いはなかった。

 あえて登板日をずらし最近7戦連続ホームで登板。全9勝中、7勝をハマスタで挙げ、球場別防御率は2・18と抜群の安定感だ。主砲の筒香も、東の登板試合で3戦連続本塁打中。「テンポよく投げるので野手にも伝わるし自然にリズムができて、いい攻撃につながっている」と新人らしからぬ投球術を認めている。今季残り28試合。東にはどんな未来が見えているのだろうか。

(岸 慎也)

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