【ソフトバンク】千賀、8回1失点で初月間MVP前進 8月4戦4勝 

スポーツ報知
11勝目を挙げて声援に応える千賀

◆楽天1―7ソフトバンク(31日・楽天生命パーク)

 雨が降るマウンドでも千賀は最後まで集中力を切らさなかった。今季2度目の完投こそ逃したが、8回4安打1失点。8月を4戦4勝、防御率0・86で終え、初の月間MVPに大きく近づいた。「天候を気にせず自分のピッチングができた。点差が近いと『行きます』と言いますが、あそこまで点差が離れたので」と、104球での降板も納得の上だった。

 チーム内の“ライバル”に食らい付いた。29日のロッテ戦(ヤフオクD)で11勝目をマークした石川の後を追い、再びチームトップに並んだ。「石川先輩が勝ち星を重ねるので負けないように頑張りたい」。何の因果か、石川が勝利した直後の千賀の登板は8戦7勝。同じ育成ドラフトで入団し、オフには自主トレもともにする。ともに先発ローテに入っていた7月までとは違い、石川は中継ぎに配置転換されたが、刺激し合う関係は続いている。

 13試合で4ホールド、8セーブの西武・ヒースと月間MVPを争う千賀が8月最後の試合を締めくくり18勝6敗。貯金も今季最多の11に膨らんだ。「9月も1戦1戦、いいゲームをしたい」と工藤監督。首位西武と6ゲーム差で迎える勝負の9月。タカは奇跡の逆転Vをあきらめていない。(戸田 和彦)

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