【オリックス】7点差から大逆転劇!中島が初逆転サヨナラ弾

スポーツ報知

◆オリックス10x―8西武(1日・京セラドーム大阪)

 大逆転劇を華麗に完結させたのは中島だった。7―8で迎えた9回無死二、三塁。ヒースの初球、149キロを振り抜くと、打球は左翼席に吸い込まれた。最大7点差をひっくり返す逆転サヨナラ3ランだ。

 今季3号、国内通算192号は、プロ18年目で初のサヨナラ弾。くしくも古巣の西武を相手に決めた。「めっちゃうれしいです! サヨナラのチャンスだったので、何とか決めたろうと。(過去6度のサヨナラ打との気持ちよさは)だいぶ違います!」。記念球を手に、格別の瞬間を振り返った。

 前夜に自力CS進出の可能性が消滅。この日も4回を終えて1―8と絶望的だった。ところが、ロメロが5回に2ラン、7回に20号ソロと2打席連発して猛追。そして8回にはT―岡田が11号2ランを放った。

 オリックスが7点差を逆転勝利したのは10年6月2日の中日戦(スカイマーク)以来8年ぶり。その試合でサヨナラ3ランを放ったのがT―岡田だった。「ぶざまな試合をファンに見せてはいけない」。右脇腹の故障で一時離脱する前、6月28日の西武戦(メットライフ)以来の一発で1点差に迫った。そしてトドメは中島のサヨナラ弾。6戦連続ノーアーチだった打線が、4発と大爆発した。

 野手でベンチに残ったのは大城1人だけ。15人が出場する総力戦だ。福良監督は「すごい粘りでしたよね。全員あきらめないでよくやってくれた」と最敬礼した。チームは4位に浮上したが、依然として自力CSの可能性は消滅中。厳しい状況は変わらない。それでもヒーロー・中島は「何が起こるか分からない。『終わり』っていうまで頑張ってやりたい」と言い切った。CS争いでも大逆転劇を起こすことは、不可能じゃない。(原島 海)

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