【広島】菊池が決めた、7度目のサヨナラ勝ちで7連勝 20日間でマジック20減らし12に

スポーツ報知
12回2死三塁、右前にサヨナラ打を放ち、ジャンプして喜ぶ菊池(中)(右は広瀬コーチ=カメラ・馬場 秀則)

◆広島5x―4阪神=延長12回=(4日・マツダスタジアム)

 菊池の放った打球が右中間を抜けた。延長12回2死三塁で今季2本目のサヨナラ打。ベンチを飛び出したナインに祝福されたヒーローは、「当たりが微妙だったので落ちてくれるかな、と。何とかしたい―。その気持ちで夢中でした」。激闘を制した広島は、今季7度目のサヨナラ勝ち。昨年9月の9連勝以来の7連勝だ。

 今季は打率2割5分に届かない不振だが、1―1の3回1死一、二塁でも中前適時打。2安打2打点に「みんなが調子いいから、自分も乗せてもらっている」と、仲間に感謝した。

 丸、鈴木の3、4番コンビはノーヒットだった。打の柱が封じられ、3度もリードを許した。だが、準主役たちが輝いた。1点を追う4回、7番・西川がチーム14試合連続本塁打となる同点の6号ソロ。再び1点を追う8回2死一、二塁の場面では、5番・松山が右前へ同点打を放った。4回2死二、三塁の一塁守備で、一塁カバーのジョンソンに送球エラー。2点を失う痛恨のミスを犯していた松山は、「情けないプレーをしていたので何とか返したかった」と、汚名を返上した。

 今季14度目の延長戦を勝ちきり、緒方監督は「キクは本当に期待に応えてくれた。松山は足を引っ張った分、気合が入っていたと思う。全員でつかんだ1勝」と、賛辞を贈った。お家芸の逆転勝ちは今季35度目。菊池は「逆転のカープって、ファンの人にずっと言われるようにしたい。自分もその一員でいたい」と言葉に力を込めた。マジックは1つ減って「12」。8月15日に「32」が初点灯してから、20日間で20、この7連勝の間に10も減らした。球団初の3連覇へ、歩みは止まらない。(種村 亮)

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