【巨人】内田コーチ、引退の広島・新井との思い出「浩二監督のところに連れて行った」

スポーツ報知

 巨人の内田順三2軍打撃コーチ(70)が5日、今季限りでの現役引退を発表した広島・新井貴浩内野手(41)との思い出を語った。

 内田コーチは駒大の新井の大先輩。新井のプロ5年目となる03年から3年間、広島の打撃コーチとして指導し、新井は05年に打率3割5厘、43本塁打で本塁打王のタイトルを獲得した。

 内田コーチはともに過ごした3年間について「若くしてカープで4番を打っていたんだけど、結果が出ないで思い悩んでいる時期があって。責任感の強いやつだから。(山本)浩二監督のところに連れて行ったのを思い出すね。そこで浩二監督が『俺もブレイクしたのは27歳の時だったんだ』と励ましてくれて」と懐かしそうに話した。

 新井にとって05年の本塁打王が自身初タイトルとなったが、内田コーチは「本塁打王もそうだけど、私が評価しているのはその年に打率3割を打ったこと。チャンスで逆方向にも打てるようになって打撃の幅が広がった」と評した。

 大学の後輩でもあるだけに、思い入れが深い選手の一人だったといい、「広島の人間で、あれだけファンの皆さんから愛されるんだから、選手冥利につきると思う。彼は大学ですごい数字を出した訳じゃない。ドラフト上位で入った訳でもないけど名球会までになった。不器用な男があそこまでになったのは努力もそうだし、携わった周りの人間に感謝じゃないかな。厳しいことを言われても顔に出さずにやる男。カープの寮にも『練習は不可能を可能にする』と書いてあるけど、まさにそれに尽きる。よく頑張った」とたたえた。

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