【中日】笠原、2年目のプロ初完封!でも自虐発言連発に報道陣爆笑…一問一答

スポーツ報知
プロ初完封勝利を挙げ、お立ち台でドアラに祝福される中日・笠原

◆中日3―0広島(7日・ナゴヤドーム)

 中日の2年目左腕・笠原祥太郎投手(23)がプロ初完投勝利を初完封で飾った。負ければ今季の完全V逸が決まるところだったが、不名誉な記録を先送りした。

 初回は2四球でピンチを招いたが、2死一、二塁から鈴木、松山を連続で左飛に打ち取って切り抜けた。首位の広島相手に9つのゼロを重ねた笠原が、自虐たっぷり(?)に喜びの声を弾ませた。

 (ヒーローインタビュー)

 ―プロ初完封。

 「ホントにもう疲れました(苦笑)」

 ―自身4連勝で今季ナゴヤドーム初勝利。

 「このお立ち台、(昨年9月18日の巨人戦でプロ初勝利して以来)2回目なんですけど、全然慣れないですね。緊張します」

 (以下囲み会見)

 ―チェンジアップとカットボールが良かった。

 「そうですね。前回(8月31日の巨人戦=7回2失点で勝敗つかず)よりは良かったんですが、本調子ではなかったです。ミヤビさん(捕手の松井雅)が、かわしながら、いいリードをしてくれました」

 ―緩急でカープ打線のタイミングをずらした。

 「いや、結構ビミョーでしたよ(笑い)」

 ―終盤はカットボール中心の配球だった。

 「疲れもあって直球が全然いかなかった。直球は見せ球程度に使って、カットボール、チェンジアップで泳がせられればいいな、と」

 ―完投、完封は何回から意識したか。

 「7回が終わったくらいですね。7回が終わって(ベンチに戻ってから)、朝倉さん(投手コーチ)に『いけ!』と言われて…。最初は“疲れてる感”を出してたんですけど(報道陣爆笑)」

 ―朝倉コーチへの答えは。

 「即答じゃない『いきます』でした(報道陣また爆笑)。自分でも(球が)いってないと分かってたので、完投するしないはコーチにお任せ…くらいの『いきます』。いつも110~120球くらいで『スイマセン』みたいな感じなんで…」

 ―6回1死一塁で鈴木を追い込み、外角高めのボール球を見せてから、次も外角(低め)の直球で見逃し三振。松井雅は内角に構えていた。

 「やべぇ、って思いました。マジでビビりました」

 ―5回先頭の田中は136キロの直球で空振り三振。カウント1―1からチェンジアップで奪った空振りが効果的だった。

 「スピードガンの数字より質を求めてやってます。130キロ台でも振り遅れさせたら勝ちだと思って投げてます。でもホントは140キロ台中盤くらい投げたいですよ」

 ―8月31日の巨人戦(ナゴヤドーム)は1―1の6回1死一塁、ゲレーロを投ゴロに打ち取ったが、併殺を焦った自身の悪送球で一塁走者が勝ち越しの生還。好投をフイにした。

 「ウワッ、投ゴロだ、ウワッ、ウワッって感じでした(苦笑)。ボールを捕ってから焦って投げようとしたら、(二塁に高橋が)入ってなかったので、腕の振りを緩めたら、ああなったという…。でも映像で見たら、(高橋は)ジャストのタイミングで入ってたんです。あの時は『間に合ってない』と思い込んでました。やっぱり焦りッスね…」

 ―チームは目標がなくなりつつある。登板時の個人的なモチベーションは。

 「ファームに落ちたくない、と(苦笑)。1回ダメならもうダメだ、みたいな」

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