【中日】笠原、プロ初完投!コイ完全V許さん

スポーツ報知
完封勝利で4勝目を挙げ、ビシエド(右)とハイタッチを交わす笠原(カメラ・馬場 秀則)

◆中日3―0広島(7日・ナゴヤドーム)

 2年目左腕がプロ初完投勝利を3安打完封で飾った。自己最多133球を投げ抜いた笠原は「ホントにもう疲れました」とはにかんだ。7回を終えて117球。初回に141キロをマークした直球も130キロ台前半まで落ちていた。引き揚げたベンチで「“疲れている感”を出していたんですけど…」。朝倉投手コーチに「(最後まで)いけ!」と命じられて、十分に間をあけてから「いきます」と苦笑いで応じた。信条の丁寧に低めを突く投球で、8、9回も3人ずつで強力な広島打線を片付けた。

 新潟医療福祉大野球部の1期生。新潟県の大学から即プロ入りした初めての選手だ。今季は開幕ローテ入りしたが、0勝2敗で5月中旬に2軍落ち。6月15日に再昇格し、いきなり西武・菊池と対決した。勝敗はつかなかったが7回無失点と対等に投げ合った。「僕もこう見えて、大学までは菊池さんみたいな本格派左腕(笑い)。あの西武戦から、どんどん自信がつきました」。その後は4勝1敗と覚醒した。

 今年1月に新潟・新津高の同級生、菜々美さん(24)と結婚したばかりの新婚さん。広島戦2連勝と公私ともに“アツアツ”。森監督も「ここまでいくとは思わなかった」とカープ・キラー誕生を喜んだ。(田中 昌宏)

 ◆笠原 祥太郎(かさはら・しょうたろう)1995年3月17日、新潟市生まれ。23歳。新津高を経て、新潟医療福祉大に進学。2016年ドラフト4位で中日入団。140キロ台後半の直球とチェンジアップが武器。昨年9月18日の巨人戦(ナゴヤD)で8回無失点と好投し、プロ初勝利を挙げた。177センチ、85キロ。左投左打。年俸1200万円。既婚。

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