【楽天】藤田、復帰即4号「いっぱい休みもらったので」

スポーツ報知
3回無死、左越えに4号ソロを放つ藤田。左肋骨骨挫傷からの復帰を飾った

◆楽天9―4日本ハム(8日・楽天生命パーク)

 楽天は8日、日本ハム戦(楽天生命)に快勝し今季6度目の3連勝。「左肋骨(ろっこつ)骨挫傷」からの復帰戦だった藤田一也内野手(36)が、「6番・二塁」でスタメン出場し一発を含む3安打1打点と存在感を見せた。若手を積極的に起用するチーム状況の中、帰ってきた名手がベテランの意地を示していく。

 高め直球を振り抜いた。逆方向へ上がった藤田の打球が、左翼ポール際に飛び込む。8―0の3回先頭で打席に入ると、日本ハム先発・上沢からリードを広げる左越えの4号ソロ。「いっぱい休みをもらったので、しっかり働かないとチャンスはないと思っていた。すぐチャンスを頂いたので、仕事ができてよかった」。2回に左前打、5回にも中前打を放ち4打数3安打といきなり結果を残した。

 なくてはならない存在だ。8月3日のロッテ戦(楽天生命)で、ヘッドスライディングをした際に左胸を強打。「左肋骨骨挫傷」で競技復帰まで4週間と診断されていた。不在だった約1か月で、チームは8勝16敗2分けと失速。「できる限り試合は見て、ああしたい、こうしたいと思っていた。連勝が止まらなくてよかった」と、チームの3連勝を何よりも喜んだ。

 まだ負けるつもりはない。内野は内田、山崎、村林、西巻ら若手がしのぎを削り合う状況。「こういうチーム状況を作ったのも、ベテランのせい。若い選手に底上げしてもらい、僕らも負けないように、結果を残せるように頑張っていきたい」と藤田。若手と刺激し合いながら、チームを底上げしていくつもりだ。

 平石洋介監督代行(38)は「ファンの皆さんもそうだと思うけど、我々も待っていた」とベテランの復帰を喜んだ。北海道の地震被害を受け「僕たちは野球を頑張って、勇気づけることしかできない。一戦一戦大事に戦って、盛り上げていきたい」と語った36歳。残り22試合、全身全霊をかけて存在価値を示していく。(山口 泰史)

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