【中日】鯉の完全V阻止!祖父江がダイスケデーで躍動「名前をつけた親に感謝」

◆中日4―3広島(9日・ナゴヤドーム)
中日が広島を1点差で下して4連勝。広島戦も4連勝で、4月20~22日の広島戦(ナゴヤドーム)以来、今季3度目の同一カード3連勝。広島戦の対戦成績を13勝11敗として、3年ぶりのカード勝ち越しが決定。首位を独走する鯉の完全優勝を消滅させた。
強い赤ヘルに一矢を報いた。同点の7回1死一、二塁からアルモンテが放った左前適時打の勝ち越し点を、8回のロドリゲス、9回の佐藤と、救援陣が守り抜いた。7回に登板して1イニングを無安打に抑えた祖父江大輔投手(31)に今季2勝目がついた。
この日は、今季最後のファンクラブ・ユニホームデー。「ダイスケ・デー」と銘打たれ、山井大介、松坂大輔、そして祖父江の3投手がフィーチャーされた。しかし山井、松坂は登録抹消中。唯一1軍ベンチに入った“ダイスケ”は「球団の方がイベントを作ってくださったので、きょうは投げたいと思ってました」と気合が入っていた。
そんな気迫がやや空回りしたのか、2死後、鈴木を投ゴロに打ち取ったものの、一塁への送球がハーフバウンド(記録は投手の失策)。続く西川は二ゴロに抑えて「自分のエラーもあったんですが、抑えることができた。そのあとにアルモンテも打ってくれて最高です」と安堵(あんど)のため息をついた。
大輔の名の由来は、松坂と同じ。荒木大輔氏(現日本ハム2軍監督)から取られたという。今春の沖縄キャンプでは、デニーこと友利国際渉外担当が、山井を「生え抜きダイスケ」、松坂を「外様のダイスケ」と命名。2軍キャンプスタートだった祖父江は「2軍のダイスケ」という不名誉なニックネームを授けられた。それでもオープン戦から1軍に昇格した祖父江は「僕がダイスケです」とジョークを飛ばしていた。
それだけに、自身の名を冠したイベントでヒーローインタビューにも招かれ、「ダイスケという名前をつけてくれた親に感謝です」と照れ笑い。「リリーフ陣が先発や野手の方に迷惑をかけた。残り試合はしっかり支えたい。チーム一丸でCSに進出できるよう頑張りたい」と奇跡のAクラス入りへと燃えていた。