【ロッテ】福浦、3年ぶり弾「マグレです」2000安打まであと4本

スポーツ報知
4回無死、福浦が右越えに1号

◆西武6―2ロッテ(9日・メットライフドーム)

 打った瞬間は半信半疑だった。福浦は打球の行方を追いながら、ゆっくりと駆け出した。「少しバットの先だったからどうかなって感じだったんだけど、(フェンスを)越えてくれと思っていたよ」。1―2の4回先頭。今井の内角直球をすくい上げるようにコンタクトすると、ボールは右翼ポール奥に着弾した。

 2015年4月9日のオリックス戦(京セラD)以来、1249日ぶりの通算118号に「ホームランなんて久しぶりだよ。マグレですよ」。本人も驚きを隠せないアーチに加え、2回の中前打で今季2度目のマルチ安打を決め、2000安打まで残り4本とした。

 この日の試合前には田村から「先輩、あと6本ですね。全盛期なら2日でいけるでしょ!」と冗談交じりにエールを送られた。25年目のベテランは「そんな甘いもんじゃねえよ。お前も43(の年)になれば分かるよ」と絶妙な切り返しを披露。なごやかな雰囲気で試合に臨んだ。

 5日には広島・新井の引退の知らせを聞いた。同年代の選手がまた1人、球界を去ることになり、「同じ40代の選手だからね。寂しいよね」と残念がったが、背番号9には打ち立てなければいけない大記録が待つ。15日の楽天戦(ZOZO)から本拠地8連戦。「ここまで来たら、最後は気力だよ」と締め、ラストスパートを予告した。(長井 毅)

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