【DeNA】後藤武敏が引退…松坂と甲子園春夏連覇&08年西武で日本一 加賀繁も今季限り

スポーツ報知
現役を引退するDeNAの後藤

 DeNA・後藤武敏内野手(38)、加賀繁投手(33)が今季限りで引退することが9日、分かった。

 後藤は16年目の今季、代打で期待されながらここまで1軍出場はなし。38歳はユニホームを脱ぐ覚悟を決め、周囲の関係者に伝えている。後藤は1998年、横浜高の主に3番打者として松坂大輔(現中日)と春夏連覇を達成。法大を経て西武に入団すると、1年目でいきなり開幕4番に抜てきされるなど101試合に出場。長打力を生かし、08年には日本一に貢献した。

 12年にDeNAへ移籍。14年には一、三塁でスタメン出場しながら、代打打率3割8分3厘をマーク。勝負強さに加え明るいキャラクターで「ゴメス」の愛称で愛された。選手からの人望も厚く精神的支柱だった。松坂が日本復帰以降は「1軍での対戦がモチベーション」と闘志を燃やしていた。

 9年目の加賀は主に中継ぎで活躍。12年には61試合に登板し、26ホールドをマーク。バレンティンキラーとしても知られた。今季は8試合に登板し、防御率8・38。加賀はスポーツ報知の取材に「スライダーが年々自分のイメージではなくなってきた。競争に勝てないことは受け入れないと」と決断への理由を説明した。

 球団では2人の実績と貢献度を評価。本拠地最終戦となる22日の中日戦を引退試合として、花道にする方向で調整を進めている。

 ◆後藤 武敏(ごとう・たけとし)1980年6月5日、静岡県生まれ。38歳。横浜高3年時に春夏連覇。法大では2年春にリーグ3冠王。02年ドラフト自由枠で西武入団。11年オフ、武山との交換トレードでDeNA移籍。主に右の代打として活躍。通算617試合に出場し、打率2割5分5厘、52本塁打、184打点。176センチ、84キロ。右投右打。年俸1840万円。登録名は愛称の「ゴメス」を示す「G」を冒頭につけ「G後藤武敏」。

 ◆加賀 繁(かが・しげる)1985年4月13日、埼玉県生まれ。33歳。埼玉平成高から上武大、住友金属鹿島を経て、09年ドラフト2位でDeNA(当時横浜)に入団。通算278試合に登板し、12勝22敗1セーブ、72ホールド、防御率4・03。右投右打。182センチ、84キロ。年俸3100万円。

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