【阪神】地獄の20連戦も…今季18度目の中止

スポーツ報知
4回途中、降雨のため中断となり真鍋球審(右)と厳しい表情で話す金本監督(カメラ・石田 順平)

◆阪神―巨人=降雨ノーゲーム=(9日・甲子園)

 救われたとばかりは言えない降雨ノーゲームだ。「連盟の人、審判団も粘ったみたいですけど。1時間半待った。しょうがないわな。展開的には救われた? そんなことは思わんけど、2点差やし」と、金本監督が今季18度目の中止を受け止めた。3位・巨人と3ゲーム差に開く黒星は免れたが、19日から10月8日まで地獄の20連戦が組み込まれる可能性が出てきた。

 この試合の振り替えは6連戦と13連戦の間の25日か、13連戦翌日の9日からCS順位確定期限日の11日までの3日間しかない。25日は23、24日の巨人2連戦(甲子園)の振り替え予定日で、球団関係者は「原則ないけれど、可能性はゼロではない」と説明。日程に関しては、連盟と両球団の協議になるが、いずれにしても球団史上最長の14連戦以上となる可能性が高い。

 長い中断中のベンチで糸井と談笑した金本監督は「(連戦に)全部出ると言ってた。ほんまか、と」と、38歳“超人”の頼もしい発言を明かした。もし、20連戦となれば78年の日本ハム以来。今は長い連戦に気を病むより「それでグッと乗っていける可能性もあるし」と、逆転CS進出を信じて突き進むしかない。

(島尾 浩一郎)

 ◆「10・19」は13日で15連戦

 1988年10月に近鉄は過密日程のなか西武と壮絶な優勝争いを展開。22日に日本シリーズが開幕するため、7日から19日にかけての13日間で15連戦(10、19日はダブルヘッダー)を強いられた。2連勝なら優勝という19日のロッテ戦ダブルヘッダー(川崎)は「10・19」として語り継がれる名勝負となった。13日間で7連勝を含め10勝4敗1分けの快進撃も、最後のダブルヘッダーが1勝1分けとなり優勝を逃した。

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