【西武】多和田、完投で単独トップ14勝

スポーツ報知
完封で14勝目を挙げた多和田(右)は捕手・森と勝利のタッチをする

◆オリックス0―7西武(11日・ほっともっと神戸)

 最後のピンチも、全く動じなかった。西武・多和田は9回1死満塁を遊ゴロ併殺で締めた。「(併殺を)狙った? というより、うまくいってよかった」。111球を投げ、今季2度目の完封勝利。完投数はリーグ単独最多の5。勝ち星はロッテ・ボルシンガーを抜いてリーグトップの14勝だ。

 今季ほっと神戸での登板は2度目。前回5月19日も完封勝利を飾った。「気温が涼しく、マウンドが硬くない感じが自分に合っている」。5~8回はノーヒット投球を披露するなど落ち着いていた。オリックス戦は今季7試合で6勝負けなしという“キラー”ぶりだ。

 課題もクリアした。この試合前までの先発した2試合では、先制点を献上していた。この日も立ち上がりから走者を背負ったが「早く点を取られても、早く切り替えようと思った」。強気に攻め、7安打を浴びながらも本塁は踏ませなかった。

 最多勝が見えてきた。ボルシンガーは不調のため、9日に抹消された。初のタイトルへライバルは消えたが「チームが勝つことが大事」と意識はしない。8月28日に第1子の長男が誕生。その後、9月4日の日本ハム戦(旭川)から連勝して、ライバルを抜き去った。「子どもが生まれてから、前回の投球(内容)はよくなかったけど今日はよかったかな」とニヤリ。愛する家族と10年ぶりリーグVのため、多和田パパが腕を振る。(小林 圭太)

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