【阪神】打者転向の藤谷、実戦2打席目でサヨナラ弾「忘れられない」

スポーツ報知
2軍の練習試合で左越えサヨナラ本塁打を放った阪神・藤谷

◆2軍練習試合 阪神2―1トヨタ自動車(14日・鳴尾浜)

 興奮冷めやらぬ中、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。1―1の9回の先頭打者。阪神の藤谷洸介外野手(22)は代打で打席に立つと、カウント2―2からのスライダーをフルスイング。打球は左翼フェンスを軽々と越えるサヨナラ本塁打。「めっちゃうれしいです。忘れられないと思います」と喜びを爆発させた。

 8月までは投手登録だった。2016年ドラフト8位でプロ入り後1軍登板はなく、今季のウエスタン・リーグでは7試合に登板し防御率は5・68。矢野2軍監督と相談を重ねて8月30日に「自分に少しでも可能性があるなら、その可能性に挑戦したい」と野手転向を発表した。

 野手転向後、実戦初打席となった6日の大阪ガスとの練習試合では内野安打。この日は、実戦2打席目でサヨナラ本塁打の離れ業だ。「想像以上に早く結果が出ました」と満面の笑みだった。

 身長194センチを生かしたパワーが魅力。山口・周防大島高時代は通算15本塁打を放った。矢野2軍監督は「誰よりも飛ばせるのが魅力。これから打者としてやっていく中で『また頑張ろう』という1本になったのでは」と期待を膨らませた。

 いち早く戦力になるために毎日猛練習に励む。「楽しめてやれてる。しんどいとかはない」とマメだらけの手で汗をぬぐった。新たな大砲候補が打者として最高のスタートを切った。

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