【日本ハム】宮西、11年連続50戦登板!

スポーツ報知
8回から3番手で登板し、11年連続50試合登板を達成した宮西

◆日本ハム4―3オリックス(14日・札幌ドーム)

 日本ハムの宮西尚生投手(33)が14日のオリックス戦(札幌D)の8回に救援登板。自身の持つパ・リーグ記録を更新する、11年連続50試合登板を達成した。3番手でマウンドに上がった宮西は1イニングを3者凡退に抑える好投で、大記録到達に花を添えた。6日に発生した北海道胆振東部地震後、初めて札幌Dで行われた試合で、地元のファンに勝利を届けた。

 11年変わらない左腕を振った。8回。札幌Dのマウンドに現れた宮西は、淡々と10球を投げ込み、打者3人で切った。地震後、初めての札幌Dでの試合で勝利に貢献。「こういう時期に達成できたのはよかった」と笑顔を見せた。

 今年も50試合登板に到達した。栗山英樹監督(57)は「本当に尊敬と敬意しかない。体の状態をキープすること、勝ちパターンで投げているわけだから」と称賛した。プロ野球記録は岩瀬仁紀(中日)の15年連続。「リリーフなんてつらいことばかり。そういう記録があるのは目標になる」

 6日の地震後は、家族のために走り回った。「自分がいない間、危ないから」。7日から仙台遠征に出るため、家を空けることになる。その間、家族が不自由しないようにと、スーパーなど4店に車を走らせ、レジに並び食料を確保した。家族を心配し遠征から戻った左腕を待っていたのは、元気にはしゃぐ2人の息子の姿。「俺の苦労もあまり意味なかったわ(笑い)」。普通の生活ができる、ありがたさを痛感した。

 頼れる父は323ホールドポイント(HP、ホールドは291)を挙げ、巨人・山口鉄の持つ歴代最多324HPまであと1つに迫った。「僕らは野球でしか喜ばせることが出来ないから」。マウンドに立ち続ける鉄腕が北海道に勇気を与えた。(秦 雄太郎)

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