【西武】山川38号&おかわり382号…獅子おどし打線全開9長打10点

スポーツ報知
3回1死一、二塁、中村が右越えに25号3ランを放つ

◆西武10―5楽天(14日・メットライフドーム)

 打った瞬間、球場のどよめきとともに確信へと変わった。鋭く、力強く振り抜いた山川の打球は、一瞬にして左翼席中段に突き刺さった。「真っすぐ待って外寄りの球を拾えたのが意味がある」と手応えを口にした。腰の張りを背負いながらも出場した浅村が先制の適時二塁打を放った直後の初回1死二塁。古川の外角のスライダーを捉え、38号2ランで相手を突き放した。

 この日は早出練習のフリー打撃からいつも以上に“マン振り”を披露し、サク越えを連発。「(最近)持ち味のフルスイングとか振りにいって見逃すとかができていなかった」という最近のもやもやを吹き飛ばし、“戦闘態勢”を整えた。

 イヌワシキラーだ。今季の対楽天はこれで打率3割5分、12本塁打、23打点とリーグの対戦チーム別でトップの成績だ。さらにメットライフで今季21本塁打となり、西武の日本人では清原、中村についで3人目と、相性の良さを発揮した。

 新4番が打てば、旧4番の中村も黙ってはいない。4点リードの3回に右翼席へ25号3ランを放ち、これで通算382号。原辰徳(元巨人)らの持つ通算本塁打数に並んだが、「何も意識しないです」と平然と答えた。

 11安打中、長打が9本。森にも一発が出れば、秋山、源田、金子侑も適時打を放つなど“獅子おどし打線”が大暴れ。15日から3・5ゲーム差の2位・ソフトバンクとの3連戦(メットライフ)へ最高の弾みがついた。

 「残り試合、体が吹っ飛ぶくらい、振りたいと思います」と山川。自慢のフルスイングで、イヌワシに続き、今度はタカを打ち落とす。(小林 圭太)

野球

×